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2006年08月18日
ECに携わるようになってひとつどうしても気になることがある。それは値段を安易に下げるサイトが非常に目に付くということだ。目の前の売上げを稼ぎたいがために、かなり強引に安売りし瞬間的に数量を売りさばく。売る側としては数量が稼げるため、そのときは気持ちがいいし、売上げ数字としてもそれなりに作ることができる。目標を提示されているバイヤーなどからすれば悪いことをしているという感覚はないのかもしれない。しかし、そうしたことを続けているサイトはすぐに収益性が落ちる。商品も集まりにくくなり、結果お客様が離れてしまう。中期的に見ても売上げは確実に下がる。リピーターも安売りを待つようになり定価の商品には反応を示さなくなる。
商品を供給するメーカーや商社、問屋などからすれば、次に打つ手がなくなる。バイヤーはいつも何か安い商品はないか、処分品などはないかというだけで、どうしたらマーケットを創造していくことができるかという建設的な会話がなくなっていく。消費者からしても次々に新しい企画を提案してくれて、本当の満足を提供してくれることを望んでいるために次第に飽きが来てしまい、得なことはない。誰も得をしないこのような安売り手法をなぜやってしまうのだろうか?
商品の値段とは価値の値段であり、値引きをするということは、自分たちが売っている商品には価値がないといっているようなものなのだ。価値のないものを売っているお店にお客様が継続的にきてくれるはずはない。あまりにも当たり前のことを無責任な販売者が安易にやってしまう。
ショップがやるべきことは利益度外視で安売りをすることではなく、安くご提供できるような構造を作ることである。安く売っても収益が落ちないような仕組みを懸命に作ることである。それがひいては消費者の利益につながり、ショップの繁盛につながっていく。
安直な安売りは、誰も幸せにしないのである。