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2006年09月11日

僕なりの経営論

なんだか書くのが楽しくなってきた。これもブログの本質なのかも知れない。考えを文章で表現すればするほど楽しくなっていく。多くの方のブログを拝見したくなってきた。


僕がこの会社を作ったのはもう5年以上も前のことになる。正式には2001年8月7日が設立日だ。だが実際は前職を辞めたのがその年の3月なので、それからの活動のことを考えるともっと、会社の経営のことに携わっていることになる。


僕が前職を辞めたとき貯金が20万円しかなかった。今考えるとよくもまあ、会社なんぞ創る気になったなぁ、と我ながらあきれるが、とにもかくにもここまで来た。その当時は実際、P/LもB/Sもろくに読めず資金繰りの経験など皆無。挙句の果てに人に騙されるという苦い経験をすることになる。個人的な借金も約6000万円ほどに膨らみ、もう鼻血も出ないところまでいった。裏の世界の方々から脅されるという貴重な経験もしたし、借金取りに追いかけられるなどは日常だった。仲の良かった友達に裏切られるということもあった。


そんな経験を経て今の自分があるわけだが、そんな中でおぼろげながらもわかってきたように思うことは、会社を運営していく上でマイナスの感情がいかに大切か、ということだ。


大きな目標は大切だ。夢を実現するために僕も会社を作った。しかし、そうしたポジティブな思考は時とともに、また状況によって簡単に崩れてしまう。人間はもともと弱い生き物だから、お腹が空けばご飯が食べたくなるし、眠いときは機嫌が悪くなる。いつしかその夢が実現できそうにないと気づくや、自分に対して言い訳を始めるようになる。


だからこそ思う。プラスの思考で自分を制御するのも重要だが、もう一方で必ず、マイナスの感情を意識することだと。つまり、借金や倒産、周囲の人から罵られるリスク、不安や焦りなどの感情だ。そんな感情を抱えたまま、日常を全力で走ることが出来るかどうかを、常に自分に問いかけなければならないのではないだろうか。


昔から言うように、人間万事塞翁が馬。いいときもあれば、悪いときもある。大切なのは、決してあきらめない気持ちであるし、いいとき、悪いときで一喜一憂しないことだ。


『人生は短くて苦い』とは知人の中国人に教わった、向こうの諺だが、この「苦い」という言葉が僕は妙に気に入っている。人間は幸せになるために生まれてきたわけではなく、幸せになる権利がそこにはあるだけだ。もともと「苦い」人生ならばそれを抱えたまま走るしかない。ありそうもない幸せを求めて不満を言うよりも、あるがままの現実を受け入れて、しかも笑っているほうがいい。


それが結果的に幸せを手に入れる(あくまで主観的にだが)ことになるのではないだろうか。少ない経験ではあるが、詐欺師に騙され、友人に裏切られ、そしてようやく気がついたことである。


僕は今後も、自分の人生を、不安や焦りを抱えたまま、全力疾走したいと思っている。そして、にやりと笑ってやろうと思う。

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