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2006年11月03日
僕は最近、よく社員に会計について話します。損益計算書の構造のことや、バランスシートの成り立ちなどです。売掛金、買掛金、在庫などのキャッシュの動きについて、また、販管費勘定科目の作り方などについてです。
しかし、社員にはなかなか理解してもらえないようでなんだか徒労感を感じていました。本質的には会計は会社の毎日の活動を数字で表現したものに過ぎないため、とってもシンプルでわかりやすい記述のはずです。すべての活動をお金に置き換えて表現することは、あいまいさを排除し明確な目標設定を助けてくれます。今日、やるべきことがはっきりするという大変な効用をもたらしてくれるはずです。
しかし、しかし・・・・
会計というものは、あまり触れたことのない人からすれば、なんだかとっつきにくい、難しい用語が並んだ、親しみにくいもの、と移ってしまうのでしょうか。いくら現実に即して説明しようとしても、真意が伝わっている感覚が生まれてきません。僕はほとほと悩み、結局、どうしたらいいかわからず、率直に社員に相談してみることにしました。
するとこれまで会計的に、また、ビジネスモデルや経営的な用語で散々説明してきたはずだと考えてきた、まさにその部分、「会社の方向が見えない」、という不安感を告白されました。
僕は、これまで何度もミーティングや1対1の場面で説明してきたではないか、と思いましたが、まったく伝わっていないのだという事実に気がつかされることになりました。自分が無意識に使っている言葉が社員にとってはなじみの薄いもので、まさに意味不明、腹に落ちていなかったようなのです。
そうして、このブログを書いています。言葉って難しいよなぁ・・・と。
会計は会社を経営していくうえでとても大切なものです。これがなければ、まさにスコアボードがない状態で、何対何かわからずに野球の試合をしているようなものです。目的もはっきりしなければ、今の自分の置かれた位置も知ることは出来ません。勝っているのか負けているのかさえわかりません。しかし、そんな会計的な知識は一般的に言えば、決して馴染み深い言語ではなく、むしろ現実の生活からは遠く離れた専門家だけが扱う「外国語」になってしまっているのに気がつかされることになりました。
会社生活で言う成果とは、まさに決算書の数字で表されます。仕事の優先順位や人事的な評価も、この会計数字がなければ話になりません。しかし、これを会計的な用語を使わずに、日常耳にする言葉に置き換えて説明できなければ、会社の状態や、方向性を皆に周知させることは困難です。不要な誤解を招くことにつながり、社員のモチベーションを下げてしまいます。どうすればいいのだろうか・・・・
僕は会社を立ち上げて丸5年。これからは一緒に経営していってくれる同志を求めているようです。さまざまな価値観を持った人間が、同じフィールドで切磋琢磨し、議論していけるような、そんな同志を求めているようです。そうしたほうが大きな夢を現実のものに出来ると感じているからなのでしょうか。弱い自分の表れなのでしょうか。どうしてかはよくわかりません。でも、自然の感情として、そう、感じるのは事実です。
経営者としての重圧や責任を分かち合える、そんな人の出現を待ち望んでいるようです。
そのためには、言葉を磨かなければならないのでしょう。独りよがりな表現ではなく、相手の理解度に応じた言葉を選ばなければならないのでしょう。
最近の僕は、そんなことを一生懸命に考えています。
そんなこと考えている暇があったら、売り上げを上げる努力をしろよ、なんて言葉も聞こえてきそうですが、これはどんな種類の感情なのでしょうか。さらに深く考えてみようと思います。また、社員に相談しながら・・・・・
会社は一人では成り立ちません。僕だけの力では到底夢をかなえることは出来ません。それだけは明らかです。やっぱり多くの仲間が僕には必要なのです。それならば、難しい、言葉の選択にこれからも一所懸命にならざるを得ないのです。決してあきらめることなく、根気強く、考えていこうと思います。
コメント [1]
経営者の苦悩が伝わってくる文、拝見させていただきました。僕も会社経営していましたので同じ事を感じた事があります。貸借対照表、損益計算書など会計に必要な書類を見てそれを読める人は少ないのは当然だと思います。それらの資料は年度決算や銀行借入試算表として経営者と経理スペシャリストにのみ存在しているようなものだからです。現金の流れが見えてこないのです。従業員の日々の経営指針はキャッシュフローに沿った考え方を導入し、予算ベースで数値管理表を作ったほうがよりわかり易い目標となるのではないでしょうか。社員に勘定科目は必要ありません。必要なのは部門ごとに緻密に立てられた予算とそれを達成する能力と、それを遂行する努力ではないでしょうか。
投稿者: 堺 淳平 | 2007年01月26日 17:47