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2006年12月13日

会社って?

ある社会学者が言っていた。今、この瞬間を生きる僕たちは、歴史的な近代成熟期の真っ只中にある。近代成熟期とは、中世、近世、近代の、いわゆる時代の名称のことで、成熟期を迎えた近代という時代は、ある意味、目的を明確化することが困難な時代である、と。19世紀の終わりから、20世紀の初頭に生きた社会学の巨人、マックスウェーバーは、資本主義が成熟してくると、人々は逃れられない牢獄の中を毎日生きるようになるだろう、と100年前にすでに予言している。今、という時代はまさに、終わりなき日常を永遠に行き続けなければならない、そんな時代なのではないだろうか。


こう考えると、逆説的ではあるが、急に将来が明るくなる。脅迫的な上昇志向を持つ必要もなく、絶対に失敗できない、などと考える必要もない。ただただ、毎日を懸命に、まったりと生きていれば、それが正解、という気持ちになれる。

会社って?と考えたときにも、同じような思考で、その本質に迫ることが可能だと思う。

会社の本質は「ゴーイングコンサーン」永遠に継続することが大前提の組織である。3年後、5年後、売り上げをこうして、こんな事業展開をしたい、などとビジョンを掲げたりはするが、それもそのときになってしまえば、また新たに3年後、5年後のビジョンを思考しているだろう。それは永遠に継続することが前提だ。

経営者はとかく(経営者だけではないのかもしれないが)会社という組織に対して、個人的な思い入れを強く持ちがちである。とくにオーナーであればなおさらのこと。しかし、会社の本質を考えたときには、その思いは、切り離して考える必要があるのではないか。

会社の本質は、永続的な経済活動であり、それ以上でもそれ以下でもない。それ以上の価値も、それ以下の価値もなく、まさにそのものである。もっと言ってしまえば、会社自体が『機能』であり、機械的な仕組みでしかない。だから、社長の役割は、その機能がうまく回るようにコントロールする「機能そのもの」なのではないか。


日本では、よく社長の人間性や思想などが問われるような風潮があるように思うが、究極的には、そんなことはまったく関係なく、社長としての「機能」をうまくこなすことが出来るかどうか、が問われているのである。まわりも、そのように評価しなければならない。本人も、そのような心積もりで、仕事にあたらなければならないのではないか。最近はそう思う。

そのように考えた上で、(その上で)、隣にいる人との人間関係を、普通に構築していくべきなのではないだろうか。社長が人間的に優れているわけではない。だから、必要以上に傲慢になることはない。普通に謙虚に振舞えばいい。社会的な責任を全うするために、機能としての自分を徹底的に磨くよう努力するのみである。

僕は以前、会社の成長は、会社に対する「思い」に比例すると考えていた。しかし、それは今は違うような気がする。裏から言えば、人間の思いなど、たいていはたいしたことはなく、ほとんどの場合が簡単に崩れてしまう。それよりも、責任やプレッシャーなどのほうが、よほど人間を行動に駆り立てるのではないか、と最近は思う。


僕はこの会社のオーナー兼社長である。本当はこの会社に対する思い入れは誰にも負けないだろう。しかし、だからこそ、あえて、その気持ちを脇に置き、経営者としての「機能」に集中したい、そんなふうに思うのかもしれない。

相変わらず硬い文章になってしまう、僕のブログだが、結構本人はまじめに書いている。この辺で休むことにしたいと思います。自分の頭を整理するために、このブログを活用してしまっていることをお許しください。また、最近サボっていたことも、あわせて申し訳ありません。

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