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自分はまさにECを生業として生計を立てようとする当事者である。しかし、そんな自分ですらこの急激なWEBの進化には一方で戸惑いを隠せない。それは自分が流通業界の出身だということと大きく関係があるのかもしれない。年齢的な理由があるのかもしれない。どうしてかはわからない。2006年9月5日、当サイトの本OPENを目前に控え、改めて私どものサイトの底流に流れる思想を思い起こしながら、自分の立ち位置を再確認してみたい。
私はドロップシッピング事業を社内でスタートさせるにあたり、事業計画書の前文に次のような文章を書いた。少し長いが引用したい。
「これからの10年間に確実に起こるであろう急激なWEBの進化。そのキーワードはインターネット・チープ革命・オープンソース・WEB2.0・ロングテール・・・。通販に関わる我々のようなサービス業が成長機会を模索する場合、この『WEBの進化』を抜きには語れない時代になった。しかし、通販はそもそも消費財を中心に販売をしていく小売業。基本は現実のベタな部分を多く含む。ならば、その『小売業』と『WEBの進化という環境の変化』とをどう融合させていくのか?またはどう自社の戦略に取り込んでいくのか?好むと好まざるとに関わらず主体者は態度を明確にする必要がある。そして、それをうまくマネジメントできた勢力だけが10年先、主要なプレーヤーとして生き残っているであろう。(中略)インターネットというバーチャルな世界でのコンセプトワークをうまく取り入れ、決して埋没することなく、現実の世界を果敢に変革していくもののみが最後に生き残っていると思う。我々は、果敢にチャレンジしていきたいと考える。」
私どもがドロップシッピングシステムの準備に具体的に取り掛かったのは5月の連休明け、もう夏が目の前に来ていた時期だった。それから約3ヶ月。その間、考えていた通りインターネットと現実の世界との軋轢を感じる場面に多く出会った。スピードが速すぎて社内も社外もついていくのがそもそも辛いという現実。このスピードにあわせ、EC(通信販売)というバーチャルな売り場が先行するため、商品企画や生産、物流などの現実が引きずられるようになってしまい、関係者に葛藤が生じるということ。急激に市場が拡大することがわかっているが、資金調達や人材の確保など経営上の課題は遅々として進まないように感じてしまう、あたりまえの課題など。また、インターネットに自然に関わってきた世代とビジネスのために半ば無理やりに勉強してきた世代とのギャップから生じる衝突もそのひとつだろう。
きっとドロップシッピングやそれに類する事業を生業としようとしている企業は同じような悩みを感じているはずだ。
しかし、ここだけはインターネットや新しい技術に頼りきるというわけには行かず、現実のベタな交渉や議論、日常の作業の積み重ねなどを粛々とこなしていく以外にない。不安や焦り、時には怒りすら腹に抱えたまま前に進む度量が求められる。新しい市場を相手にしているとはいえ、過去の先輩方に学ぶところが大きい部分だ。私は先に上げた事業計画の副題に【通販共同体構想】という言葉を使わせてもらった。その意味には、こうした現実を含み、さらに一人勝ちのような世界ではなく、ともに成長していける関係値を築きたいとの思いを表現したものだ。
日本の国内市場におけるドロップシッピング事業は、日本のこれまでの商慣行と共に歩みながら、しかも新しい技術を時代に遅れないように取り入れる、という矛盾する構造の中で進まざるを得ない。私は事業成功の鍵は技術ではなく、人間にある、と思っている。「インターネットの進化はまさに民主主義の実現だ」などという、都合のいいキーワードに踊らされるようなことなく、個々の具体的な現実に真正面から向き合うことが重要なのではないか、と改めて確認している。
私たちコスパクリエーションの「通販素材.com」は、どこまでいっても、現実から逃げることなく、果敢にチャレンジする集団でありたいと思う。
本OPENを目の前に社員が忙しく動き回る社内にて考えたことをまとめさせていただいた。
社員のみんな、お疲れ様。このサイトで、ベタなサービス日本一を実現しよう!!